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 派遣労働者の過労自殺認定 ニコンなど2社に賠償命令 東京地裁が初、2480万 「過重業務で心理負担」
   共同通信によると、ニコンの熊谷工場(埼玉県)に派遣された男性=当時(23)=がうつ病を発症して自殺したのは、長時間勤務と劣悪な勤務環境が原因として、遺族がニコンと業務請負会社ネクスター(現アテスト、名古屋市)に計約1億 4,400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(芝田俊文裁判長)は 31日、両社に計約2,480万円の支払いを命じた。
  過労死弁護団全国連絡会議によると、実質的な派遣労働者の過労自殺を認め、派遣先、派遣元双方に賠償を命じた判決は初めて。
  派遣労働者は雇用責任が分散しがちで権利保護が難しいと指摘されており、企業側は一層の安全配慮が求められそうだ。アテストは同日夕、「控訴した」と発表した。
  原告は1999年3月に自殺した上段勇士さんの母のり子さん(56)=岩手県在住。
  芝田裁判長は判決理由で「不規則、長時間の勤務で作業内容や閉鎖的な職場の環境にも精神障害の原因となる強い心理的負担があった。自殺原因の重要部分は業務の過重によるうつ病にある」と指摘。その上で「人材派遣、業務請負など契約形態の違いは別としても両社は疲労や心理的負担が蓄積しすぎないよう注意すべきだった」と安全配慮義務違反を認定した。
  判決によると、上段さんは 1997年に就職し、派遣先のニコンの工場で製品検査業務を担当した。
  上段さんは「クリーンルーム」という窓のない空間で、作業服、マスク、手袋などで全身を覆ったまま昼夜交代のシフト勤務(9時間45分)を続けたが、その後うつ病を発症。1999年に退職を申し出たが受け入れられず、自殺する直前には 15日連続の長時間勤務もしていた。

2005年4月1日(共同通信)

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