
東芝の 37歳の技術職社員が自殺したのは、長時間労働やストレスで発症したうつ病が原因として、社員の妻が出していた労災申請について、熊谷労働基準監督署(埼玉県熊谷市)は1日までに労災と認定した。
代理人の川人博弁護士によると、東芝側は残業時間の資料を「保存期間を過ぎた」などとして提出しなかったが、妻が出勤や帰宅の時間を日記に詳細に記録。労基署は「うつ病を発症する半年以上前から、恒常的に月に 100時間前後の時間外労働をしていた」と認めた。
男性は 1990年に入社し、2000年 10月から深谷工場(同県深谷市)で勤務。液晶基板の製造ラインの立ち上げなどを担当していたが、01年秋にうつ病を発症、同年 12月に自殺した。遺書には「眠れない夜も増えるばかり。するべき事はわかっているが、体が動きません」などと書かれていた。
妻は「夫の死を無駄にしないためにも東芝は労災認定をしっかり受け止め、労働環境の改善につなげてほしい」とコメントした。
東芝広報室は「労災認定されたことを受け止め、今後対応していきたい」としている。(共同通信)